小学校・中学校で指導する内容を紹介します
小学校
3年生
⑵ 太陽と地面の様子
太陽と地面の様子との関係について,日なたと日陰の様子に着目して,それらを比較しながら調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 日陰は太陽の光を遮るとでき,日陰の位置は太陽の位置の変化によって変わること。
(イ) 地面は太陽によって暖められ,日なたと日陰では地面の暖かさや湿り気に違いがあること。
イ 日なたと日陰の様子について追究する中で,差異点や共通点を基に,太陽と地面の様子との関係についての問題を見いだし,表現すること。
4年生
⑴ 空気と水の性質
空気と水の性質について,体積や圧し返す力の変化に着目して,それらと圧す力とを関係付けて調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 閉じ込めた空気を圧すと,体積は小さくなるが,圧し返す力は大きくなること。
(イ) 閉じ込めた空気は圧し縮められるが,水は圧し縮められないこと。
イ 空気と水の性質について追究する中で,既習の内容や生活経験を基に,空気と水の体積や圧し返す力の変化と圧す力との関係について,根拠のある予想や仮説を発想し,表現すること。
⑷ 天気の様子
天気や自然界の水の様子について,気温や水の行方に着目して,それらと天気の様子や水の状態変化とを関係付けて調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 天気によって1日の気温の変化の仕方に違いがあること。
(イ) 水は,水面や地面などから蒸発し,水蒸気になって空気中に含まれていくこと。また,空気中の水蒸気は,結露して再び水になって現れることがあること。
イ 天気や自然界の水の様子について追究する中で,既習の内容や生活経験を基に,天気の様子や水の状態変化と気温や水の行方との関係について,根拠のある予想や仮説を発想し,表現すること。
5年生
⑷ 天気の変化
天気の変化の仕方について,雲の様子を観測したり,映像などの気象情報を活用したりする中で,雲の量や動きに着目して,それらと天気の変化とを関係付けて調べる活動を通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のことを理解するとともに,観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 天気の変化は,雲の量や動きと関係があること。
(イ) 天気の変化は,映像などの気象情報を用いて予想できること。
イ 天気の変化の仕方について追究する中で,天気の変化の仕方と雲の量や動きとの関係についての予想や仮説を基に,解決の方法を発想し,表現すること。
中学校
⑷ 気象とその変化
身近な気象の観察,実験などを通して,次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 気象要素と天気の変化との関係に着目しながら,次のことを理解するとともに,それらの観察,実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 気象観測
㋐ 気象要素
気象要素として,気温,湿度,気圧,風向などを理解すること。また,気圧を取り上げ,圧力についての実験を行い,圧力は力の大きさと面積に関係があることを見いだして理解するとともに,大気圧の実験を行い,その結果を空気の重さと関連付けて理解すること。
㋑ 気象観測
校庭などで気象観測を継続的に行い,その観測記録などに基づいて,気温,湿度,気圧,風向などの変化と天気との関係を見いだして理解するとともに,観測方法や記録の仕方を身に付けること。
(イ) 天気の変化
㋐ 霧や雲の発生
霧や雲の発生についての観察,実験を行い,そのでき方を気圧,気温及び湿度の変化と関連付けて理解すること。
㋑ 前線の通過と天気の変化
前線の通過に伴う天気の変化の観測結果などに基づいて,その変化を暖気,寒気と関連付けて理解すること。
(ウ) 日本の気象
㋐ 日本の天気の特徴
天気図や気象衛星画像などから,日本の天気の特徴を気団と関連付けて理解すること。
㋑ 大気の動きと海洋の影響
気象衛星画像や調査記録などから,日本の気象を日本付近の大気の動きや海洋の影響に関連付けて理解すること。
(エ) 自然の恵みと気象災害
㋐ 自然の恵みと気象災害
気象現象がもたらす恵みと気象災害について調べ,これらを天気の変化や日本の気象と関連付けて理解すること。
イ 気象とその変化について,見通しをもって解決する方法を立案して観察,実験などを行い,その結果を分析して解釈し,天気の変化や日本の気象についての規則性や関係性を見いだして表現すること。